どこまで行っても毒は毒
先日、仕事中に小さな個人商店へ行く用事がありました。
そこの店主の老紳士と話をしていますと、ふらりと中年の女性が入ってきたのです。
ぬぬこは母も兄弟である問題の種もですが、仕事でも様々な障害のある方と接してきましたので
失礼ながら雰囲気ですぐに、問題の種に雰囲気が似ているなと思ったのです。
私達以外誰もいない店内で、彼女が老紳士の後ろに立ってつぶやきました。
「あのお、カップラーメンが食べたい・・・でも100円しかないの」
彼女の声はか細くて、耳の遠い老紳士には聞こえない様子でした。
私が彼女に視線を向けると老紳士も彼女の存在に気がついた様子でした。
そこで彼女はもう一度「カップラーメンが食べたい、でも100円しかない」と少し大きな声で言いました。
棚に並ぶカップ麺は個人商店ということもありどれも170円前後、ぬぬこは仕事中でそのまま
店を出ましたので老紳士がどう対応したのかわかりません。
問題の種にとても良く似ていました。声は小さく控えめで、ファッションは独自の感覚。持ち物や身に付けるものにとても強いこだわりを持つのですが、かといって髪をきちんと整えるとか化粧をするなどはなく
問題の種の場合、極度の不潔性で入浴は強制的でなければできず歯磨きもしないため
異臭悪臭がとてもひどいものでした。小学生のころ問題の種が入浴を拒み頭皮に垢がこびりつき大変な状態になっており
私の両親は借金に追われ(叔父の借金の保証人になったため)午前4時ころから午後11時ころまで家におりませんでしたから
(時には帰ってこないこともありました)教師から「臭いからなんとかしなさい」
と言われ、学校の手洗い場のレモン石鹸で妹と二人、暴れる問題の種の頭を泣きながら洗ったことが何度かありました。
ぱっと見た目は障害者には見えないのですが「なんか変な感じの人」と周りに違和感を与えるのです。
一見シャイですが、彼女の主張は100円しかない、カップ麺は170円それでもカップラーメンが食べたいと
店にやってくる。つまりは自分の欲求を通したいので相手に折れろと主張しているわけです。
まさに問題の種に顕著に見られた行動でした。ここでなぜ100円ではカップ麺が買えないのか、店は商売のための価格設定をしているので100円では売れないこと、を根気よく言って聞かせても
全く耳には入らないのです。どんなに問題の種のことを思って一緒に同じ場所で物事を考えて心を砕いても
彼女にとって重要なのは、今目の前にある欲求を通すためにどうしたらよいのか、目の前にいる人間は自分にとって得なのかそれとも敵なのか。
ちなみに、長く接するうちに人間関係を深め絆を築くことはできません。たとえ99回の彼女の欲求を通してくれた人間でも100回目に危険だから、それは周りにとって不条理だからと言った理由で止めようとするとその相手は彼女にとって敵になります。
施設の担当者はここ数ヶ月の出来事をゆっくりと説明してくれました。
問題の種に合うように出来うる範囲で気を配り、ようやく精神的に落ち着いてきたところだったが、数カ月前新しい入所者(精神障害のある方)が入ってきて、問題の種を捕まえては不安定になるようなことをたくさん話すようになったこと
話は問題の種の心の中にくすぶる欲求をあぶり出しそれを実行するよう焚き付きつけるような内容です。
その他方と話したあとはとても不安定になり、暴れたりすること。
そしてその結果、異物を飲み自殺未遂をおこしたり施設を脱走して30分歩きスーパーの店内で泣きわめき暴れ
警察が出動する事態に、極めつけは一部の職員を名指しで(虐待や暴力などを受けていると)
障害者の人権擁護機関に通報し大問題になり
施設を巻き込んで様々な調査がはいり結果的に問題の種の嘘ということが分かったなど
担当する看護師、介護士さんが精神的に追い詰められ施設長も問題の種は施設では対応できないから
私の住む地域の市役所に片道4時間かけてきてお願いに行っても良い、もう限界だと言った内容のお話でした。
今は精神の状態が不安定で入院中、医師からいつ退院とは出ていないがこのまま施設に戻ってもらうのではなく
どこかに転院先をさがして入院して欲しいというご要望でした。
「あれほど連絡しないようにしていたのに、連絡してしまって申し訳ない」「どうか、どうか理解していただけないか」
声からは苦渋が滲んでいました。
またまた、続きます。
そこの店主の老紳士と話をしていますと、ふらりと中年の女性が入ってきたのです。
ぬぬこは母も兄弟である問題の種もですが、仕事でも様々な障害のある方と接してきましたので
失礼ながら雰囲気ですぐに、問題の種に雰囲気が似ているなと思ったのです。
私達以外誰もいない店内で、彼女が老紳士の後ろに立ってつぶやきました。
「あのお、カップラーメンが食べたい・・・でも100円しかないの」
彼女の声はか細くて、耳の遠い老紳士には聞こえない様子でした。
私が彼女に視線を向けると老紳士も彼女の存在に気がついた様子でした。
そこで彼女はもう一度「カップラーメンが食べたい、でも100円しかない」と少し大きな声で言いました。
棚に並ぶカップ麺は個人商店ということもありどれも170円前後、ぬぬこは仕事中でそのまま
店を出ましたので老紳士がどう対応したのかわかりません。
問題の種にとても良く似ていました。声は小さく控えめで、ファッションは独自の感覚。持ち物や身に付けるものにとても強いこだわりを持つのですが、かといって髪をきちんと整えるとか化粧をするなどはなく
問題の種の場合、極度の不潔性で入浴は強制的でなければできず歯磨きもしないため
異臭悪臭がとてもひどいものでした。小学生のころ問題の種が入浴を拒み頭皮に垢がこびりつき大変な状態になっており
私の両親は借金に追われ(叔父の借金の保証人になったため)午前4時ころから午後11時ころまで家におりませんでしたから
(時には帰ってこないこともありました)教師から「臭いからなんとかしなさい」
と言われ、学校の手洗い場のレモン石鹸で妹と二人、暴れる問題の種の頭を泣きながら洗ったことが何度かありました。
ぱっと見た目は障害者には見えないのですが「なんか変な感じの人」と周りに違和感を与えるのです。
一見シャイですが、彼女の主張は100円しかない、カップ麺は170円それでもカップラーメンが食べたいと
店にやってくる。つまりは自分の欲求を通したいので相手に折れろと主張しているわけです。
まさに問題の種に顕著に見られた行動でした。ここでなぜ100円ではカップ麺が買えないのか、店は商売のための価格設定をしているので100円では売れないこと、を根気よく言って聞かせても
全く耳には入らないのです。どんなに問題の種のことを思って一緒に同じ場所で物事を考えて心を砕いても
彼女にとって重要なのは、今目の前にある欲求を通すためにどうしたらよいのか、目の前にいる人間は自分にとって得なのかそれとも敵なのか。
ちなみに、長く接するうちに人間関係を深め絆を築くことはできません。たとえ99回の彼女の欲求を通してくれた人間でも100回目に危険だから、それは周りにとって不条理だからと言った理由で止めようとするとその相手は彼女にとって敵になります。
施設の担当者はここ数ヶ月の出来事をゆっくりと説明してくれました。
問題の種に合うように出来うる範囲で気を配り、ようやく精神的に落ち着いてきたところだったが、数カ月前新しい入所者(精神障害のある方)が入ってきて、問題の種を捕まえては不安定になるようなことをたくさん話すようになったこと
話は問題の種の心の中にくすぶる欲求をあぶり出しそれを実行するよう焚き付きつけるような内容です。
その他方と話したあとはとても不安定になり、暴れたりすること。
そしてその結果、異物を飲み自殺未遂をおこしたり施設を脱走して30分歩きスーパーの店内で泣きわめき暴れ
警察が出動する事態に、極めつけは一部の職員を名指しで(虐待や暴力などを受けていると)
障害者の人権擁護機関に通報し大問題になり
施設を巻き込んで様々な調査がはいり結果的に問題の種の嘘ということが分かったなど
担当する看護師、介護士さんが精神的に追い詰められ施設長も問題の種は施設では対応できないから
私の住む地域の市役所に片道4時間かけてきてお願いに行っても良い、もう限界だと言った内容のお話でした。
今は精神の状態が不安定で入院中、医師からいつ退院とは出ていないがこのまま施設に戻ってもらうのではなく
どこかに転院先をさがして入院して欲しいというご要望でした。
「あれほど連絡しないようにしていたのに、連絡してしまって申し訳ない」「どうか、どうか理解していただけないか」
声からは苦渋が滲んでいました。
またまた、続きます。
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